原因は親のせい?傷心の不登校児の母親の気持ちを癒やすには?

子どもが学校に行かなくなるまでには、子供も親も色々なことがあったことと思います。まず大切なのは、お家の人、特にお母さんの心が元気になることです。そうすると、必ず子供にも元気が戻ってきます。どうやったら親御さん、特に母親の心理が癒やされて元気になれるのか。色々な方法を考えてみました。
***************************

<スポンサーリンク>

子どもが学校に行かなくなると、親も心が疲れてしまう

子どもが学校に行かなくなるまでには、
子供も親も、きっと様々なことがあるだろうと思います。

最初から、「学校なんて行かなくて良い」
と思っていたら、そんなに悩まないですし、
他の選択肢を選んでいただろうと思います。

「やっぱり行ければ行ったほうが良いよね」
と思っているから、
傷ついて疲れ切った子供の姿を見て、
守ってあげたいと思ったり、
でもこのままで大丈夫かな、と思ったり、
行ったり来たりで悩むのだと思います。

それに、家族の他のメンバー、
お祖父ちゃん、お祖母ちゃん、
その他親戚の人達や、
クラスメイトの子ども達、近所の人達、学校の先生など、
様々な立場の人達が、
それぞれの立場からいろんなことを仰るでしょう。

優しく思いやりのある助言も多いと思いますが、
中には心無いことを言う人もいるでしょうし、
思いやりのつもりで仰った言葉でも、
受け取る方にはそう聞こえない場合もあるかも知れません。

私自身は、
「なんで学校に行かせないの?」
とか、
子連れで外を歩いていると、
「今日学校は? お休みしたの?」
などと言われると、いちいちヘコんでいました。。

もし、お父さんとお母さんとで意見が別れているなら、
お母さんはなおさら、一人で色々な問題を抱え込まなくてはならなくなってしまいます。

そういう状況で、どうやって心の健康を保っていったら良いのか、
考えてみました。

1)理解者を増やす

近くの親の会など

インターネットで調べれば、不登校の親の会は、各地にあるので、
行けそうなところに一度伺ってみるのも良いと思います

◆不登校総合ナビ

◆NPO法人 登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク 「全国の親の会」

親の会に伺うと、気持ち的に、もうすっかり吹っ切れて、
すごく爽やかなお顔をされた明るいお母さんがいらっしゃると思うので、
そういう方々に、お考えを伺ってみるのはものすごく参考になります。

色々な情報も入ってくると思います。

一緒に過ごしましょう、とか、一緒にお出かけしましょう、
という機会もあると思うので、お気持ちが向いたらぜひ伺ってみると良いと思います。

ネットでつながる

ネット上にも、親の会がたくさんあります。
例を挙げておきますね。

◆いばしょクラブ

異分野の集まりに顔を出す

不登校、不登校、と言ってそういうところにばかり顔を出すのではなく、
全然違うところに行って、いつもと違う体験をすると、
いつのまにか物の見方が変わっていることがよくあります。
たとえば、農業などで土をいじるとか、
海や山に出かけてアウトドア体験をするなど、
おすすめです!

カウンセリングなど

色々なところでカウンセリングを受ける機会があると思うので、
お近くの相談場所を探してみるのも良いかと思います。
教育関係の相談窓口もありますし、
児童相談、女性相談、福祉相談、などもあります。
教育関係は、臨床心理士の方もいらっしゃいますが、
元学校の先生もいらっしゃると思います。

カウンセリングは、心の深いところを話すので、
上手く行けばとても安心感につながると思いますが、
カウンセラーさんとの相性もありますし、
合わなければ他へ行くつもりで、まずはあまり期待せずに、
軽くお話されてみるのが良いかと思います。

電話相談など

インターネットで検索すれば、
教育関係の電話相談だけでもかなりの数があることがわかります。
お近くの電話相談にかけてみるのも良いですが、
遠いところの電話相談にかけたりすると、
近所とは全然違うお話になったりすることがあります。
地域ごとの価値観から離れて、広い視野を持てる場合もあるので、
良いと思われるところを探してみるのもありだと思います。


私のところでも、お電話やスカイプでのご相談をお受けしています。
良かったらご検討くださいね。

<スポンサーリンク>

2)居場所を探す

フリースクールや適応指導教室など

上にも挙げたサイトですが、
全国のフリースクールや適応指導教室のリストが出ています。

◆不登校総合ナビ

子どもの居場所が定まれば、子供には仲間ができますし、
親もほっとします。そこで親同士のつながりもできます。
お子さんに居場所ができてゆとりが出来たら、
ぜひご自身を癒やすためにお時間を使ってみてくださいね。

他の学校など

別の記事に、オルタナティブ・教育についてまとめてありますので、
良かったら見てみてください。
色々な教育方法があり、それぞれに、日本にある学校へのリンクを辿れるようになっています。

◆オルタナティブ・スクールの種類と内容

習い事・趣味など

もしお時間が許すなら、
我を忘れて没頭できるような趣味に、
とことん時間を割いてみるのはとてもおすすめです。

お近くに講座が見つからなかったり、
外に出るのが億劫だったりする場合は、
ネットの習い事もすごくおすすめです。

私は今、オンラインの習い事で
◆Udemy(ユーデミー)



というサイトにはまっていますが、
最近

◆Shummy(シュミー)



という別の習い事サイトも見つけました。

ユーデミーはなにしろ講座数が多いです!
なので、一度ご覧になってみることをおすすめします。

シュミーは、ヨガやお料理、ガーデニングなど、
おしゃれで素敵な習い事がいろいろあります。

どちらも、動画を見ながら学べて、
合計の受講料が千円台からと格安です!

<スポンサーリンク>

3)新しい考え方を探す

「こんな考え方もあったんだ!」
と思うような、新しい考え方や行動を取っている人たちのお話を伺うと、
今まで自分がやってきたことも、全く別の視点から眺めることができたりします。

◆一般社団法人こたえのない学校 「アメリカのホームスクーリング事情から考える学校の存在意義について」

こちらの記事では、
アメリカでは、30人に1人の割合でホームスクールが行われていること、
ホームスクーリングを行っている生徒たちは学力が平均以上に高いこと、
自己肯定感など、社会的、情操的、心理的にも平均を上回ること、
「今年はホームスクールをしているのよ」
などと、学校とホームスクーリングの切り替えも柔軟に行われていること、
等々、
とても参考になり、元気のわいてくる内容が書かれていました。

◆中島芭旺(ばお)の「見てる、知ってる、考えてる」オフィシャルブログ

ご存知の方も多いかと思いますが、
芭旺くんは9歳から不登校で、10歳で本を出版、
哲学者のような考えを持つ驚異のコドモです。

4)記憶を上書きする

最近、

「身体はトラウマを記録する――脳・心・体のつながりと回復のための手法」 べッセル・ヴァン・デア・コーク 著、柴田 裕之 翻訳、紀伊國屋書店

という本を読みました。

この中には、様々なトラウマの事例と、
脳の中で起きていることに関する膨大な研究成果が載っています。

今はトラウマを癒す方法もたくさん見つかっているようです。

わりと身近に利用できそうな方法としては、
・EMDR
・ヨガ
・マインドフルネス瞑想
などが良さそうです。

この本を読んで個人的に感じたことですが、
根気を持って、優しい気持ちで、自分のトラウマになった出来事のイメージに、優しい続きのストーリーをイメージして付け足していくと、記憶が上書きされる可能性があり、頭の中でぐるぐる回っていたトラウマの場面から先に進むことができるのではないかと思いました。

親が安心していることの効用

親、特にお母さんが安心していることが、
子どものメンタルにはとても大切だと思っています。

なので、親子それぞれの心を癒やすには、
まず何よりもお母さんやお家の方々が安心できるように、
不安を解消して、受け入れられている安心感が得られるように、
理解して受け入れてくれる人を増やすことが、とても大切だと思っています。

安心してから、ちょっと落ち着いて周りをもう一度見回すと、
今まで見えていなかったことが見えるようになって、
どうするのが良いのか、明らかになる場合もあると思います。

人生を変えるためのポイント

ある方に、「人間が変わるための3つの方法」について、教えて頂きました。
大前研一さんの名言だそうです。

1)時間配分を変えること
2)住む場所を変えること
3)付き合う人を変えること

一つだけ選ぶなら、時間の使い方を変えること、なのだそうです。

私達は、住む場所を変えました。
それで、自動的に付き合う人も変わりました。
時間配分については、後回しになってしまっています。。orz
本当はこれが一番大事なようですが。。

色々書いてみましたが、
一つ二つでも、やってみると、
だいぶ視界が開けるんじゃないかと思います。
良かったら、ぜひ試してみてください。

<関連記事>

◆子供が学校に行きたくないと言ったとき―無理して学校に行くべきか?判断の基準

◆不登校で一番傷ついているのは子供自身。心理的に癒やす方法とは?

◆実はママが学校恐怖症になっちゃってる件―母親の心のトラウマ回復へ

◆不登校生のお母さんが心理的、精神的ショックを乗り越えるまでの過程とは?

◆新学期、カウンセラーさんに相談してもっと凹んじゃった話。。。

◆身近な共感者がいることの癒やし効果――親同士のつながり

◆不登校の原因探しはやめた!母親の心理を受け止めるお医者さんの神業とは?

◆生活リズムについて――無理に起こさないでその日の楽しいことを用意てみては?

◆家の中で教育方針が合わないなぁ、と思っている件―家庭内で意見を合わせるのってムズカシイ

◆健康で命があるだけでオッケー!―子供の入院で知った日常の奇跡

◆そろそろ「不」登校で悩まずに子供の才能を伸ばす教育をはじめよう!