不登校で一番傷ついているのは子供自身。心理的に癒やす方法とは?

「学校に行きたくない」と子どもが思うようになるまでには、本当に様々なことがあったはずです。そして、学校に行っていないことで、多くの子ども達が、周囲を気にして、さらに自信をなくしたり、自分を責めてしまったりしています。まずは、たっぷりの愛情を伝えて、自信を取り戻し、かけがえのない自分の価値を知って、自己肯定感を高めることが大切なのではないでしょうか。どうやったら回復できるのか、考えてみました。

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学校に行けないことで一番傷ついているのは子ども自身

「学校に行きたくない」
と子どもが思うようになるまでには、
いじめ、先生との人間関係、集団生活に合わせきれないこと、
勉強、家庭の事情、環境の変化、
などなど、
もとのきっかけは色々とあると思います。

我が家のまいんは、
すごく周りのことを気にする子どもなので、
学校に行けなかった日は、
平日昼間は出歩かなくなったり、
夕方も、学校に行っていた子に会わないように、
隠れるように過ごしていました。

学校に行けた日は、すごく自信たっぷりで、
買い物にも習い事にも行けるのですが。。。

そんな状態を見ていて、
学校に行けなくなった子どもは、
決して気ままに自由を楽しんでいる訳ではなくて、
周りと合わせきれなかったことで自信をなくしてしまったり、
自分を責めてしまって外に出られなくなってしまったお子さんが
たくさんいらっしゃるのではないかと思うようになりました。

「なんで普通にできないんだろう?」
とか
「これから将来はどうなっちゃうんだろう?」
「今どうしたら良いのかわからない」
などと、悩んでいる子もたくさんいるのではないかと思います。

ただでさえ、学校に行かなくなるまでの経緯で疲れ切っている上に、
家にいる自分を責めてしまい、
居場所が落ち着かず、行き先が決まらないままだと、
一番自信をなくして傷ついているのは、
子ども自身だと思いました。

傷ついた子どもにとって一番必要なこと

そんな子ども達に一番必要なのは、

「温かい愛情」

「どこかに所属している感覚」

「自信を回復できるような体験」

などではないかな、と思います。

愛情を注いでもらうことで、カラダとココロにエネルギーをチャージできるので、意欲がわいてきます。

所属感をもてれば、一人じゃない、という安心感が持てますし、「自分を受け入れてくれる場所がある」「ちゃんと前に進んでいる」という安心感にもつながります。

自信回復体験、たとえば何か「やった! 出来た!!」と思えるような体験を重ねていけば、「やればできる!」と自分を信じる力、すなわち自信がつくと思います。

これらの全てが、「自己肯定感」につながるのではないでしょうか。

また、
トラウマからの回復についても、
近年脳科学との関連で様々な研究が進んでいるようです。
この文章の最後にも、
トラウマの科学的に根拠のある癒し方について書いています。
ぜひこちらもご覧になってみてください。

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具体的にどうしたら良いのか?

具体的にどうしたら良いかというアイデアなのですが、愛情、所属感、自信回復体験、に分けて考えてみました。

愛情について

まずは周りの親や親しいメンバーで、普段以上に、わかりやすく、
「あなたのことを大事に思っているよ」
というメッセージを伝えてあげるのが良いのではないかなと思います。

言葉だけでなく、なでたり、さすったり、抱っこしたりしてもよいですし、
一緒にお風呂に入ったり、横で一緒に眠るのも良いかも知れません。
一緒に本を読むとか、一緒にゲームをするとか、
一緒に笑う、一緒に泣く、
なんでも良いので、たっぷりと愛情を伝えてあげられたら良いなと思います。

所属感について

学校以外でも、何かの習い事や、地域のサークルなど、
できれば、定期的に同じメンバーに会えるような、
居場所を見つけられると良いなと思います。

自治体の適応指導教室も、良い環境ならすごくラッキーです。
近くに自分に合ったフリースクールやオルタナティブ・スクールがあったら、
見学に行って相性を見てみると良いと思います。

外に出たくないよ、という場合には、
ネットでつながるのも良いかも知れません。

不登校関係のネットワークだと、ホームシューレや、
いばしょクラブ」というサイトも良かったらのぞいてみてください。

別に不登校は関係なく、好きなこと、趣味のサークルなどが見つかれば、
その方が良いと思います。

このサイトも、今はまだ始めたばかりですが、
ゆくゆくは、ホームスクーラーが集う居場所になるように、
なると良いなと思っています。

今のところ我が家の場合は、近くで定期的に開かれる自然観察の会に入って、
大人から子どもまで様々な人達と一緒に自然観察や農作業などをしています。

それから、月に一度、野外活動キャンプに行っています。
ほかにも、近所の不登校生の居場所にも時々顔を出したりしています。
習い事もとても良い居場所になっています。

自信回復体験について

やれば出来る!!という経験

「ちょっとこれは難しいかな?」
といつもだったら避けてしまうようなことに、
ちょっとだけ背伸びしてトライしてみるのが、
経験的にはとっても効きました。

まいんの場合だったら、
「たとえば海辺の斜面、ちょっとこわいけど、
登ってみたら意外と簡単で、てっぺんに立ったらめちゃくちゃ気持ちよかった!
もういっぺん登ってみる!!」
といったようなことで、
すごく気持ちが盛り上がるし、元気が出ます。

役割を持ってもらう

例えば植木の水やり係とか、
お風呂をわかす係とか、
なんでも良いし、簡単なことで良いので、

「これだけはあんたに任せた!!」

というような、リーダーシップと責任感を持てるような役割を、
お家の中で持ってもらうと、
子供ってすごく張り切って、自信を持つし、元気が出るようです。
ぜひ何か、役割を持ってもらってみてください。

そしてぜひ、

「ありがとう!」

「◯◯ちゃんのおかげで、こんなに良いことがあったよ!」

と言ってあげて下さい。
きっと元気がでるはずです。

記憶の上書きでトラウマを癒す

最近、

「身体はトラウマを記録する――脳・心・体のつながりと回復のための手法」 べッセル・ヴァン・デア・コーク 著、柴田 裕之 翻訳、紀伊國屋書店

という本を読みました。

この中には、様々なトラウマの事例と、
脳の中で起きていることに関する膨大な研究成果が載っています。

ずいぶん分厚い本ですが、
私が読んでみて私なりに理解したことを書いてみます。

トラウマとそれにともなうPTSD症状は、
脳がショッキングな出来事に遭遇して、
コンピュータでいうとフリーズのような状態になってしまい、
嫌な場面の記憶を終了出来なくなってしまった状態、
ということのようです。

ここから回復するためにも

今はトラウマを癒す方法もたくさん見つかっているようです。

わりと身近に利用できそうな方法としては、
・EMDR
・ヨガ
・マインドフルネス瞑想
などが良さそうです。

詳しくは、ぜひこちらの本を読んでみてください。

この本を読んで個人的に感じたことですが、
根気を持って、優しい気持ちで、自分のトラウマになった出来事のイメージに、優しい続きのストーリーをイメージして付け足していくと、記憶が上書きされる可能性があり、頭の中でぐるぐる回っていたトラウマの場面から先に進むことができるのではないかと思いました。

「早く忘れなさい!」

というのは、言うだけなら簡単ですが、脳科学的にも難しいので、
古い記憶を拭い去るような優しい場面をたくさん体験することが大事なようです。

そういう意味でも、傷ついた子供の周囲に居る人たちには、
できるだけその子の心に寄り添って、
温かい対応をしてあげてほしいなと思っています。

<関連記事>
◆親も心理的に傷ついている。不登校児の親の気持ちを癒やすには? へ続く


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