子供が学校に行きたくないと言ったとき―無理して学校に行くべきか? 判断の基準

子供が学校に行きたくない!、と言った時、無理して連れていくと、状況がさらにこじれてしまうことが多いです。かと言って、見ているだけでは親は不安です。子供を学校に行かせるべきか、様子を見るべきか、判断のポイントは、「その環境が、子供の非認知能力を伸ばすかどうか?」だそうです。子供の幸せのためにも、ぜひ大事にしてあげてほしいと思います。

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子供が学校に行きたくないと言ったら心配なのが普通

子供が学校に行きたがらなくなったら、
親としては心配で心配でたまらなくなるのが、普通の心情かなと思います。

そういう時に、子供を無理してでも学校に行かせようと
努力したほうが良いのか?
あるいは、無理させてはいけないから
そっと様子を見ていたほうが良いのか?
迷ったりしませんか?

ある知り合いのケースでは、
学校の先生が毎朝嫌がる子供を力ずくで引っ張って
学校に連れて行っていたそうです。

そうかと思えば、別のケースでは、
「無理して学校に連れて来ないほうが良い」とのことで、
そのままずるずると学校に行かなくなってしまったという話もありました。

無理やり連れて行くのもなんだかな〜、と思いますし、
「無理しなくていいよ」以外の対策が無いままだと、
ただ単に無策になってしまうので、それも心細いです。

最初のきっかけは案外小さなことだったりする場合もあるので、
早めにちょっと大人がアレンジしてあげれば、
すんなり軌道に乗る場合もありますし。

対応の基準ーーその環境は「非認知能力」を伸ばしますか?

お母さんが安心してどーんと構えていられるように、
何かはっきりした基準があると良いなと、いつも思っていました。

そんな風に思っていたところ、
ある小児科の先生にすごく大事なお話をして頂きました。

結論から言うと、ずばり、

「行き先(学校など)の環境が、
子供の非認知能力
(意欲、協調性、粘り強さ、忍耐力、計画性、などと、
その元となる「自己肯定感」)

を伸ばすのに役立つと判断出来るなら、
ちょっとハードルが高くても、
何とか行けるように頑張ってみる」

「行き先(学校など)の環境が、
子供の非認知能力を伸ばすのに約に立たないか害がある、
と判断できるなら、
そこには行かせずに、家で過ごすか別の選択肢を選ぶ」

だそうです。

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非認知能力が子供の幸せを左右する

その理由として挙げられていたのが、
「ペリー幼児教育計画」という、
アメリカで50年以上前から行われている社会実験です。

ペリー幼児教育計画は、
貧困家庭で育つ幼稚園のお子さんたちに、
きめ細かく質の高い教育と、大人との温かい接触を一定期間(約半年)提供し、
その後50年以上追跡調査を行っているものです。

幼児期に温かくきめ細かい教育を受ける機会をごく短期間得るだけで、
その子達のその後の人生は、
そういう機会の無かった子ども達と比べて、
大学進学率、収入、犯罪率、持ち家率、など、様々な点で、
結果が優れていたそうです。

すなわち、
優れた(幼児)教育を受けることで、
子どもの人生が豊かなものになる、
ということなのです。
逆もまた然りかも知れません。

そして、このプロジェクトで伸びた子どもの能力が、
主に非認知能力だったのです。

このプロジェクトは幼児教育に関するものですが、
段々子どもが大きくなっても、
非認知能力を伸ばすことは可能ですし、
とても重要なことだと思います。

つまり、
「子どもの幸せな人生を望むのなら、
非認知能力を伸ばすことが重要で、
そのために必要な環境が得られるかどうかで、
子どもの行き先を考えなさい」

ということでした。

読み書きそろばんは家でフォローする

それから、
「読み書きそろばんは、家でフォローすること(学校に行かない場合)」
とのことでした。

そう言われると、
まいんが最初に通っていた学校は、
どうも非認知能力を伸ばすのには合っていなかったように思いましたが、
今在籍している学校では、非認知能力が家に居るよりも伸びるように思えました。

なので、今、私たちは、
まいんが行けるときは「ぜひ学校に行っておいで」、
という方向で、接しています。

学校に行かないときは、
家で勉強のおさらいをしてから好きなことを始めることになっています。

基準がはっきりしたので、
「どうしよう? どうしよう?」
と迷ったりするエネルギーを他のことに向けられるようになり、
すごく楽になりました!

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