ホームスクールの有名人2―天才アインシュタインは不登校で学習障害だった?

アルベルト・アインシュタイン(1879~1955)の子供時代のエピソードは、なんだかそこらへんにたくさんいる不登校生の子達の話とかなりかぶっています。天才かどうかは置いといて、こういう、学校にフィットしないお子さんって、いつの時代にもいて、伸ばし方次第でものすごい伸びしろを持っているんだろうな、と思いました。
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アインシュタインは不登校児だった?!

先にご紹介したFamous Homeschoolers.net や、その他の資料などを見て、
アインシュタインの子供時代とその発達の特徴についてまとめてみました。


アルベルト・アインシュタイン(1879~1955)

天才の代名詞のような超有名科学者のアインシュタインですが、
小さい頃は学校にフィットせず、
ほとんど自分で学んだそうです。
今で言う「アンスクーラー」でしょうか?

アインシュタインのエピソードを読むと、
もしかしたらお子さんの発達で悩んでいらっしゃる方にとって、
お気持ちが楽になるエピソードがあるかも知れません。

子供時代のアインシュタインは発達障害みたいな傾向があったらしい

アインシュタインは、学ぶのが大変遅く、4~5歳ごろまで話さず、
9歳まで言葉もたどたどしかったようで、
御両親はアインシュタインの知的発達について大変ご心配されたそうです。

「アインシュタインはディスクレシア(読字障害、学習障害の一種)か
アスペルガー症候群だったのでは?」
と考える人もいるようです。
言語に障害があり、視覚教育が合っていたそうです。
頭への情報の入力は比較的スムーズだったようですが、
出力に時間がかかっていた、というお話もあるようです。

こうした言葉の遅れは「沈黙期(silent period)」 と呼ばれたり、
「アインシュタイン症候群」と呼ばれたりすることもあるそうで、
原因はわかっていないようですが、
沈黙期の間にも何らかの発達が進んでいるようです。
発語の遅さは、頭の中の考えを外に出す前に何度もチェックしていたからだ、
という話もあるようです。

学校にも一応通いましたが、あまり馴染めなかったようです。

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発達の遅さが世紀の理論に貢献した?!

後に彼は、このある種の発達の遅さが相対性理論に貢献した、
と述べているそうです。

つまり、

「普通の人なら子どもの頃に教えられて納得してしまう宇宙や空間などについて、
自分は大きくなってからやっと疑問に思うようになった。
疑問に思うようになったのが遅かったお陰で、
小さな子どもが考えるよりずっと深くその問題について考えることが出来た。」

というのです。

とても好奇心が強く、深い洞察力を持っていたようで、
5歳のとき、方位磁針の針が北を向くのを見せてもらい、
「何もないように見える空間に、針を北に向ける何かがある」
と、気づいていたといいます。

授業形式の学びが合わなくて自分で探求するのが好きだった

学校で何かを強制されて行うことを非常に嫌がり、
自分からやりたい、と思うときには成績が良かったけれども、
価値を見いだせない学校の活動は時間の浪費と考えていたようです。
学校の先生からの評価は芳しくなかったようです。

10代に入る前後くらいから、高度な数学を自分で独習し、
高卒の資格を持たないまま大学を受験しますが、一度失敗しています。
記憶力はあまり良くなかったようです。

大学に入学後も授業形式の学びは好きではなかったようで、
授業をサボって自分で物理を学んでいたそうです。

教授の覚えが良くなかったためか、卒業後就職できず、
2年間、保険の外交員や家庭教師などでしのぎ、
卒業から2年後にやっとスイスの特許庁に就職します。
この特許庁で、自分の好きな物理学に取り組む時間が自由に持てたため、
相対性理論やブラウン運動の理論などが生まれたそうです。

才能を見抜いて適切な学びのスタイルを獲得するのがとても大切

アインシュタインの子供時代を読んでいたら、
なんか、どこかで聞いたような話も出てきました。

う~ん、こんな感じのお子さんだったら、
現代の日本では不登校になっちゃいそうです。。。

天才の芽を出す子、出せないでいる子、
色々いらっしゃるかと思いますが、
人間のタイプとしては似ている子がたくさんいると思います。

授業形式の学びに拒否反応を示す子は、
本当に合わないので、他の学び方をさせてあげないと、
本人もストレスですね。。

天才云々は置いといて、前に書いた記事もちょっと思い出しました。
「優位の感覚を学習方法に生かそう!―聴覚、視覚、身体感覚、言語感覚」

みんながみんなアインシュタインみたいになれるとは言いませんが、
もしかしたら日本の不登校生の中にも、
世の中を変えるようなすごい才能を持っていらっしゃる子がいるかも知れません。

どんな子にも、必ず光る部分があるはずなので、
萎縮してしまわないように、
伸び伸びと安心できる環境で、才能を伸ばしてあげてほしいと思っています。

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