発達と不登校―出来るだけ子どもに合った学びの環境を見つけたいです

公立の学校も私立の学校も、多くは、「これぞ学校!」という独特の教育スタイルがあると思います。先生一人が黒板の前に立ち、多くの子供に向かってほぼ一方通行の授業をする、4~50分の授業と、休み時間の繰り返し、といったことです。このスタイルは、残念ながら全ての子供に合う教育スタイルではないと思います。定型発達と非定型発達のとらえ方、ホームスクールの意義などについて考えてみました。

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日本の学校ってほとんど一種類

まいんは今、公立の小学校に通っています。
見ていて思うのは、
「公立の小学校は、服で言ったら『9号サイズのワンピース』みたいなものだなぁ」
ということです。
日本の学校って大体一種類なんですよね。

子ども達が机に座って、先生が黒板で授業をして、
授業時間は4~50分で、休み時間が10分くらい、
時々テストがあって、数段階の成績が付けられる、
といったことが、どこも似ています。

もちろん、違うタイプの学校も出来てきていますが、
とても少ないです。

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色んなタイプの子どもに、色んなタイプの学校があると良いな。

服だったら、Mサイズ以外に、Sサイズも、Lサイズも、LLサイズもあって、
できるだけ自分に合う服を選んで着ますよね。
それでも、お腹周りとか、部分的に合わないこともありますけど。

世の中、背の高い人、低い人、
痩せている人、太っている人、
肩幅のある人、ない人、
などなど・・・
細かく見ていくと、まったく同じ体型の人は世の中に一人もいません。
なので、いろんなサイズの服が必要です。

でも、現状日本では、学校はほとんど一種類なので、
基本的には、通う子ども達が、学校に合わせなくてはなりません。

もちろん、先生達も、何とか一人でも多く、学校に通えるように頑張って下さってます。
サイズの合わない子にも、何とか対応してくださっています。
でも、基本的な仕組みがワンサイズ用なので、
先生達の努力でカバーするにも限界はあると思います。
なにしろ、クラスには、他に何十人も子ども達がいますしね。

そうすると、まいんみたいに、段々と学校に合わせきれない子供が出てきます。

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もちろん、本来Mサイズのお子さんで、
学校で傷付くようなことがあって、
行けなくなっていらっしゃる方もたくさんおられると思うので、
そういう方はこの記事は読み飛ばしてくださいね!!
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定型発達と非定型発達ーー学校のメインターゲットはもちろん定型の子供達

『子どものための精神医学』
という本に、
こんな図が出てきます。

(図 精神発達の二つの軸と発達の領域分け )

ちょっと上のリンクの記事の中ほどの図を見てみてください。

この図で、まんなか辺に固まっている、
発達段階が大体定型の子ども達が、
公立の学校のメインのターゲットだと思います。

そこから離れて、パラパラ状態の、点点の人達、
その子達は、学校というMサイズの服では、
サイズが合いにくい子ども達ではないかと思います。

大体8割の子ども達は、Mサイズの学校に合わせることが出来ますが、
あとの2割の子ども達は、Mサイズではなかなか合わないようです。

非定型発達の子が普通の学校に合わないのは当たり前!!

もし服についてだったら、
140センチの子に110センチのシャツを着せて、
「ボタンが止まらないから着れないよ~」
と子どもが言ったとして、
「何で着れないの!! 着なさい!!」
とか言いませんし、
「うちの子はなんで110センチが着れないのかしら?」
なんて悩んだりしませんよね。
さっさと新しい服を用意すればいいだけの話です。

ところが、話が学校のことになると、
「あの服(学校)は合わないよ~」
と子どもが言うと、周りは大騒ぎです!!
ママは泣く、パパは怒る、先生は飛んでくる!!
そして、外に出れば、
「あの子、110センチの服(学校)着れないんだって。。」
と白い目で見られたり、
子ども自身が、
「私、110センチの服(学校)着れないから。。」
なんて自信をなくしたり。。

非定型発達といってもタイプはいろいろ

しかも、点点の子ども達は、
いろんな方向にパラパラ点点なので、
背の高い子、低い子、
太ってる子、痩せてる子、
などなど体型もいろいろです。
ちょうど良い服(学校)がなかなか見つかりません。
あったとしても、すごく遠かったり、
お金がすごくかかったりします。

結局、合う服がなくて、服(学校)を着られなくなってしまいます。

そういう場合、どうすれば良いのか?

将来的には、私は、点点の子たちにも、
それぞれに合った学校が選べる時代が来ると良いな、と思っています。
点点の子たちは、
それだけ個性が強いのです。
他にはない、珍しい、磨けば光る部分を持っているのです。
だから、そういう部分を伸ばすことを目的として教育が行われ、
集団生活で社会性も身につけられる場が、
何種類も出来てほしい、と思っています。

合う学校が見つからなければ、ホームスクールもありかも?

例えば、アメリカにはチャーター・スクールという制度があり、
有志で公的学校を設立することが可能で、
特定の特徴を持った子ども達に、よりフィットする教育の機会を提供することが可能になっています。
また、オランダも、一定数の入学者を確保できる見通しがあれば、
学校の設立が可能で、本当に様々なタイプの学校が選べるし、
合わないと思えばすぐ転校することが出来るそうです。

でも、日本は現状そうではありません。オルタナティブ・スクールも増えていますが、残念ながらまだ、全ての必要とする人に届く状況ではありません。

今すぐ、どうにかしたい、という場合、
ホームスクーリング、という選択肢は、
かなり現実的な選択肢になりうるのではないでしょうか。
基本、ホームスクールで、家で様々なことを身に着けつつ、
外にも出て、人と交流できる場を持っていけば、
良いのではないでしょうか。

ホームスクールで何をするか、
については、
ホームスクールの種類、の記事で詳しく書いていきたいと思います。
良かったらぜひ、そちらもお付き合いくださいね!

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<関連記事>
「オルタナティブ・スクールの種類と内容」

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