多様な教育を認めることは、不登校の生徒や親を救うことになるのはもちろん、既存の学校の先生方のお仕事を減らして余裕が生まれ、多くの人達に幸せをもたらすだろうと思います。なぜそう思うのか? まとめてみました。
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教育機会確保法が目指すもの
去年、教育機会確保法が施行されました。
詳しくはこちらの記事をご覧になってみてください。
とてもわかりやすいです。
NHK解説委員室
「教育機会確保法 不登校対策は」(くらし☆解説)
2017年02月21日 (火)
西川 龍一 解説委員
この法律は、不登校のありようを肯定的に認めて、
現状を受け入れ、
そこを出発点として、
子供達の健全な育ちを支えようとしてくれている、
と思います。
なので、とてもありがたい流れだと思いますし、
これからもその流れを私なりに理解して追っていきたいと思います。
なぜ不登校が増えているのか? 背景を考えてみた
言い古されたことかも知れませんが、
不登校が増えて問題になっている背景には、
①日本の教育制度が時代の流れに合っていないこと、
②他の選択肢が少ないこと、
③いわゆる一条校が内申書という形で権威を握っていることで、生徒も先生も苦しんでいること、
があるのではと思っています。
イケイケドンドンな高度成長期なら、
勉強して良い大学行って、よい会社入って、
という目標が、幸せに繋がると信じられたし、
みんなの学校行くモチベーションになっていましたけど、
今は違います。
現代は、学校に行く意味を感じにくい時代になっているのではないでしょうか?
学校が子供の幸せにつながるために
「学校行ってる子は、休んでる子を『ずるい!』と感じますから」
と、以前、学校の先生ご自身が仰っていましたが、
そんな風にみんなが、学校に行きたくないと感じている、
ということに衝撃を受けました。
なので、モチベーションが下った子から
「一抜けた!」
と不登校が増えている、
というのも一つの側面なのかな、と思っています。
本来学校は
子供達の幸せな将来につながる場であってほしい
と思います。
そのためにも、一人一人の子供達が、
自分の適性に合った場所で、
毎日充実感を感じながら育っていってほしいと、
切に願っています。
第二、第三の選択肢を認めることで、生徒も先生も救われる
不登校で一抜けた!とは言っても、
第二、第三の選択肢はほとんどなく、
コストもかかります。。
しかも、「一抜けた!」とは言っても、
どこかの一条校に在籍しなくてはならず、
一条校で出して頂く内申書がないと、
実質まともな進学ができない仕組みになっています。。
となると、学校に合わない生徒も
一条校にしがみつかざるを得ず、
先生方も学校に合わない生徒の受け入れを迫られ、
対応せざるを得ません。。
生徒側ももちろん困っていますが、
先生達も学校に合わない子も何とか受け入れるため、
対応に追われて疲弊していらっしゃるだろうと思います。
生徒も先生も幸せになるために
生徒も先生も余裕を持ち、
幸せを感じながら過ごせるようにするためには、
やはり、既存の学校に合わない子供達に
積極的に新しい選択肢を与えて、
教育に選択肢の幅をもたせ、
生徒達の自尊心を回復させることが大事なのではないかと思っています。
そうしたら、
もうその子達は自分の将来を自分で切り開く力を持てますし、
彼らの将来を心配する必要がなくなります。
社会の活力という意味でもすごく良いことだと思います。
今まで不登校対応に追われていた学校の先生方も、
本来のお仕事に集中出来て、
時間的、精神的に余裕が生まれるだろうと思います。
結果、みんなの幸せに繋がるんじゃないかと思います。
学校を選ぶ時代へ
いずれ選択肢が増えて、少子化も進み、
学校を選ぶ時代になれば、
学校同士も個性を打ち出したり、
内容の向上に向けて色々な動きが出るようになるかなと思います。
子供達も、個性に合う本来的な意味での教育を受けられますし。
今はまだ夢見るように語っていますが、
実現するのはもう近いかも、
とひそかに思っているところです。