映画「世界の果ての通学路」には、日本人の私には想像を絶する、大き過ぎる困難を乗り越えて、ひたむきに学校へ通う子ども達が描かれていました。なぜそこまでして登校し、学ぼうとするのか?「学校へ行けることが幸せ」、と感じて、目を輝かせながら未来への希望を語る子ども達の姿を見て、今まで私達に抜け落ちていたものが何だったのか、少しわかった気がしました。
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世界の果ての通学路はものすごく険しかった。。。
「世界の果ての通学路」という映画をたまたま知り、
昨日まいんと一緒に見ました。
世界各地の子ども達が、色々な方法で、長い時間をかけて学校に通う様子を描いたドキュメンタリー映画です。
予告編はこちらにあります。
まいんにこの予告編を見せたら、
「映画が見たい!!」
と熱望したので、
急いで探したら、有料ですがネット配信があって、日本語吹替版がすぐに視聴できました。
まいんは約80分間、画面に食い入るように観ていました。
凄い映画でした!
ケニア、アルゼンチン、モロッコ、インドの子ども達が学校に行く様子で、
その子達にとっては、普段の、普通の、通学風景、なのですが、
私達にとっては、想像を絶する世界でした。
ケニアではキリンや象の群れを避けながら、決死の覚悟で2時間走り抜けて学校へ通っていました。
アルゼンチンの兄妹は、人影の全く見えない見渡す限りの大草原を馬で通学。
モロッコの女の子は、乾いた石だらけの山道を片道4時間かけて通い、
インドの足の不自由な男の子は、弟たちに手作り車椅子を押してもらい、時にずぶ濡れになって川を渡ったりしながら学校へ向かっていました。
なんでそこまでして学校に行きたいのか?!
「何がこの子達をここまで学校へと向かわせるのか?!」
その疑問が、見れば見るほど湧き上がり、
最後まで目が離せませんでした。
見ているうちに、段々とわかってきたことは、
彼ら、彼女らにとって、
学校というのは、将来を切り開くためのパスポートであり、
希望を叶えるための手段なのだということでした。
自分の未来を信じ、
大きな夢を持ち、
そのために必死で学ぼうとしている子どもたち。
学校を選ぶどころか、
学校自体が近くに無いのです。
通学することが、時に命がけです。
でも、学校に通わせてもらうことがどれほどありがたいことか、
小さな子どもが痛いほど自覚しているのです。
学ぶことで未来が開けると思って、
この子達は、自分自身と、家族のために、
ひたむきに学校に向かっているのだな、
と思いました。
どんなに課題山積の、投げ出したくなるような状況であっても、
自分の人生を切り開いていこうとするその姿は、
「学ぶとは」
という根本のところを、改めて考えさせてくれました。
目からウロコがポロポロ落ちました!
「義務」だと思うから辛くなる。自ら学びたくなるきっかけが必要かも。
「義務教育」というのは、
子どもにとっての学校へ行く「義務」
ではなくて、
親が子どもに教育を受けさせる「義務」
だと、
いろんなところに書いてありますけど、
今までストンと心に落ちていなかったことに気が付きました。
「義務」だと思うから辛くなるのではないかなと思います。
お腹が空いたら、食べ物があるだけでありがたいです。
でも、お腹がいっぱいの時に、
「食べなさい!食べなさい!」
と食べることが義務みたいに言われたら、辛いばかりになってしまう、
というのと、ちょっとかだいぶか、似ている気がしました。
今まで、知らず知らずのうちに、
「学校に行かなきゃいけない」
という義務感で、いっぱいになってしまっていたのだと思います。
一旦「義務感」をさっぱり捨てて、
「なぜ学ぶのか?」
という原点に戻るべきだと思いました。
身近なすごい人の話を聴いて「ああなりたい!」と目標を持つのが大事かも
目標にしたくなるロールモデルが見つかったら、
「将来何になりたい」
「そのためには何を学べば良い」
といったことを、自発的に考えて行けるだろうと思います。
そういう気持ちになれば、
自ずと、どこで何を学ぼうか、
ということも自分で考えられるようになるのではないかと思います。
とりあえず、「将来何になりたいか?」までは決められなくても、
「今こうだったら良いな!」
と思うことを、一つで良いので見つけて、
「それをするために、何が必要だろう?」と、
考え、
調査して、
計画を立て、
実行する、
というプロセスを経てみること、
そういった一連の流れを繰り返すうちに、
「自ら学ぶ」力が付いてくるのではないかと思います。
自分から進んで学ぼうとするなら、
それに伴う多少の不便や不具合は、
気にならなくなるだろうと思いました。
映画の子達は、あんなすごい通学路を毎日目を輝かせて通っていたのですから!
そのためにも、将来を希望を持ってイメージできるような体験を、
たくさん出来ると良いだろうなと思っています。
東大のROCKETプロジェクトのトップランナー講義って、
すごく意味があるんだ、
と改めて思いました。
ロケットプロジェクトの講義には行けないけど、
世の中で活躍している方々のお話を近くで伺う機会って、
動画や講演会や近所の人や、
探せばたくさん見つかると思うので、
どんどん見つけて触れていきたいなと思います。