日本でホームスクーリングを行うデメリットと改善策1―困難ポイントのまとめ

アメリカなどの外国では、ホームスクーリングは結構一般的に認知されているようですが、日本ではまだまだ発展途上だと思います。日本のホームスクーリングで、外国よりたぶん困難なんだろうなと思っていることと、どうやったら改善できるか、というポイントについて考えてみました。第一部は困難ポイントのまとめです。
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日本でホームスクーリングを行う際に困難に感じること

たぶんアメリカなどの外国でホームスクーリングを行うより、
日本の方が困難だな、と思う点として今すぐに思いつくことは、下のようなものです。

1)世間の目

「学校に行っていない」ということを、
非難の対象とする人がまだまだ多いので、
地域によっては人の目が気になって外に出るのもままならない場合もあります。

都会だと、地方ほど外で他人に干渉することが少ないので、
ちょっとした外出程度ならそれほど窮屈ではありません。

ただ、他人への干渉が強く起こりがちな家庭内では、
家族の中に誰かしら(たぶん必ず)、
学校に行くことを強く要求してくる人がいて、
そういう人に納得してもらうことが難しい場合があります。

ホームスクーリングを受け付けない家族メンバーが、
往々にして家族内の力関係で上位にある場合が多いので
(お父さんとか、お祖父ちゃんとか。。)、
子供の意思や適性をみてホームスクーリングを実践しようとしている家族メンバー
(たいがいお母さん)の、
心理的、物理的負担につながる場合が多いのではないかと思います。

ただし、アメリカのホームスクーリングのサイトにも、
ホームスクーリングをする親が困難に感じることとして
「世間や家族の批判」
が挙げられていたりしますので、
程度の差はあっても、アメリカでも事情は似たところがあるのかも知れません。

https://www.homeschool.com
”Some of the other difficulties facing homeschooling parents include lack of confidence in their own and their children’s abilities, public and/or family criticism, and adjusting career goals and work schedules to accommodate the needs of the family.”

2)カリキュラム

ホームスクーリング用のカリキュラムは、アメリカなどの英語圏用でしたら、
オンラインでも、オンラインとスクーリングを組み合わせたものでも、
色々選ぶことが出来、費用も少ないものもありますが、
https://www.homeschool.com

日本では、ホームスクーリング用のカリキュラムはあまり見かけません
ホームスクールに役立つリンク集―ホームスクーリングのサポートも

ホームスクーリング用のカリキュラムと、単なる通信教材の違いとしては、
「生活や学習進度を含めたトータルな情報やサポートの有無」
が大きいと思っています。

あと、進度も学年にこだわらずにマイペースで進められると良いなと思います。 得意な科目はどんどん進めたり、不得意なところは戻ったり、出来ると嬉しいです。

また、科目の境目のない探究型学習のアイデアも
もっと手に入れやすくなると良いなと思っています。

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3)学校を含む公的機関の理解とサポート

アメリカのホームスクーリングの制度は州によって違うようで、
まだ調べきれていないのですが
例えばカリフォルニア州では、
毎年10月にPSA(Private School Affidavit)という書類を役所に送ることで、
ホームスクーリングの公認を得るようです。
http://www.californiahomeschool.net/how-to-homeschool/establishing-your-psa/

そういう認定制度が窮屈に感じられる場合もあるかと思いますが、
「世間の目」に納得してもらって伸び伸び暮らすためには、
公的に認められていることも大事だなと思っています。

また、年によって、今年は学校に行く、来年はホームスクーリングをする、
といったように、フレキシブルに選択する人も多いと聞きました。

日本では、一度「不登校」というレッテルを貼られてしまうと、
それだけで、もう学校に戻るのにハードルが高くなってしまう現状があります。

「世間の目」を変えていくことが、
ホームスクーリングを根付かせる上で、とても重要だと思います。

4)子供が社会と交流できる場所

アメリカでは、ホームスクーリングの子供同士で集まるサポートグループが、
全国各地にあるようですが、
https://www.homeschool.com/supportgroups/

日本では、ホームスクール生(および不登校生)が個々に孤立してしまっています。

また、子供の交流の場が増えれば、
ホームスクールを支える大人も、自由な時間を持つことができますので、
かなりの負担減になります。
(小さな子を育てることや、介護などが大変と言われるのは、
拘束時間が非常に長く、自由な時間が少ないことによる面が大きいと思いますが、
ホームスクーリングの親も、自由時間が非常に少ない、という点で、
子育てや介護と似た面が出てきてしまいます)

また、子供を一人家に置いておくのは、
子供の成長にとって好ましいことではないと思いますので、
色々な人との交流の場を用意する必要があると思いますが、
上記1)の「世間の目」の項目でも書いたように、
理解を得られる場所が限られるため、
活動の場として活用できそうな地域のリソース全体のうち、
実際に活用できる割合がとても少なくなってしまっていると思います。

具体的に言うと、
昼間に近隣のコミュニティセンターの大人向けの講座等に参加する、
近隣の大人向けのボランティアサークルに参加する、
仕事をする大人に着いて行き実体験を目の当たりにする、
など、

昼間の大人コミュニティも十分社会体験と交流の場として活用可能だと思いますし、
社会性の育成の観点からも、
所属感や自己肯定感などの心理的な観点からも、
そういったコミュニティに所属することが望ましいと思いますが、
実際には、上記1)の「世間の目」、などの関係で、
こういった選択肢は取りにくくなってしまっている気がします。

長くなってしまいましたので、次の第二部では、どうやったら改善していけるか、アイデアを考えてみました。

日本でホームスクーリングを行うデメリットと改善策2―改善のアイデア

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